坂本 彩(さかもと あや)
兵庫県出身。東京藝術大学を卒業後、明治安田クオリティオブライフ文化財団、文化庁新進芸術家派遣制度、Gisela Erich Andreas財団各奨学生としてベルリン芸術大学に留学。同大学ディプロム課程、同大学院ピアノソリスト科、室内楽科を修了。全日本学生音楽コンクール中学校の部 (第57回)、高校の部 (第59回) 全国大会第1位受賞。第19回アルトゥール・シュナーベル国際コンクール(ドイツ)最高位・第2位、第6回仙台国際音楽コンクール第6位入賞。2017年には第1回アミグダーラ国際ピアノコンクール(イタリア)優勝、第21回松方ホール音楽賞受賞、第20回ホセ・イトゥルビ国際ピアノコンクール(スペイン)にて第5位、並びに現代曲最優秀演奏者賞を受賞する等、これまでに数多くの賞を受賞している。
東京藝術大学在学中、高関健指揮・藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。同大学卒業時には読売新人演奏会出演、同声会新人賞受賞、皇居・桃華楽堂にて御前演奏を行う。渡独後、ヨーロッパの各都市においても演奏活動を行い、近年ではスタインウェイ賞リサイタルシリーズ (ドイツ)、在ドイツ日本国大使館、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院付属中央音楽学校等にてリサイタルを行ったほか、ヴァレンシア管弦楽団、ムルシア交響楽団、大阪交響楽団等と共演。2018年からは直木賞受賞作品・恩田陸「蜜蜂と遠雷」ピアニストと国際コンクールをテーマとした演奏会で鈴木織衛指揮・仙台フィルハーモニー交響楽団との共演を重ね、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、第3番を共演。又2019年には同作をテーマにしたNHKドキュメンタリー「蜜蜂と遠雷 – 若きピアニストたちの18日」にて、その活動が取り上げられた。
これまでにピアノを渡辺純子、大友聖子、木村綾子、青柳晋、御木本澄子、パスカル・ドゥヴァイヨン、村田理夏子、ゴットリープ・ヴァリッシュの各氏に、室内楽をフランク-イモ・ツィヒナー氏に、楽曲分析を若林千春氏に師事。
2011年から8年間研鑽を積んだヨーロッパより、2019年に帰国。演奏活動を行う一方、現在は東京藝術大学ピアノ科非常勤講師として、後進の指導に当たっている。